温度帯を指定していただくとき、冷凍か冷蔵かだけが決まっていて、 そのあとの積み方までは話に出ないことがほとんどです。 実際には、ここで運び方がかなり変わります。
冷凍で気にするのは、扉を開けている時間
冷凍(−20℃)でいちばん効くのは、庫内温度が戻るまでの時間です。 扉を開ければ温度は上がり、閉めてから元に戻るまでにはそれなりにかかります。
だから冷凍便の設計は、走る経路より先に開閉の回数と順番から決まります。
- 降ろす順の逆に積む。奥から取り出すために扉を開けたままにしない
- 納品先が多いほど、1軒あたりの開閉時間を短くする余地を残す
- 積み込みの前に庫内を冷やしておく
経路が最短でも、開閉が増える組み方なら温度は守りにくくなります。
冷蔵で気にするのは、結露
冷蔵(−5℃まで)では、温度の戻りより結露のほうが問題になります。 外気との差で水滴が出れば、段ボールは湿気を吸って強度が落ちます。 積み上げた下段がつぶれるのは、たいていこれが原因です。
- 外装が濡れる前提の荷物と、濡らせない荷物を分ける
- 段数を欲張らない
- 冷気の通り道を残す。詰めきると、かえって温度が偏る
隙間なく積むほど荷崩れは起きにくくなりますが、冷気は回らなくなります。 このトレードオフをどちらに寄せるかは、荷物によって変わります。
常温(定温)を同じ車に載せるかどうか
常温の荷物を同じ便に載せられるかは、庫内を仕切れるかどうかで決まります。 仕切れないなら便を分けたほうが結果的に早いこともあります。
医薬品・医療材料については、輸送に用いる車両を分けて確保しています。 温度帯の話とは別に、混載しない前提で組み立てる領域です。
温度帯だけでなく、降ろす順も一緒に教えてください
ご相談のときに納品先の順番と各所での滞在時間がわかると、 積み方まで含めて組み立てられます。